悪魔は人に依存する


「よそはよそ、うちはうち。って、人間の世界では言うんですよ」


「へえ」


「他の召喚師さんが、悪魔をどう扱っているか、知らないわけではないですが、私は私のやり方で行きます!

呼び出した召喚物は下僕だとか言う人もいますが、私にとっては友人なのです。基本、愛があるんですからね!」


ふふん、と得意気なシキミに男は吹き出した。


「裸で、しかもイきたての顔で言われても」


「あなたがそうさせたんじゃないですかー」


流れていた話を思い出し、シキミはようやっと男から距離を置いた。


とは言っても、ベッド端で布団を体にあてるだけのものだが。


< 6 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop