悪魔は人に依存する
「よそはよそ、うちはうち。って、人間の世界では言うんですよ」
「へえ」
「他の召喚師さんが、悪魔をどう扱っているか、知らないわけではないですが、私は私のやり方で行きます!
呼び出した召喚物は下僕だとか言う人もいますが、私にとっては友人なのです。基本、愛があるんですからね!」
ふふん、と得意気なシキミに男は吹き出した。
「裸で、しかもイきたての顔で言われても」
「あなたがそうさせたんじゃないですかー」
流れていた話を思い出し、シキミはようやっと男から距離を置いた。
とは言っても、ベッド端で布団を体にあてるだけのものだが。