あの恋以上に…
「柚木って夏蓮と仲良いよな。」

はい?いきなり何ですか?本宮くんって…。いや、ちがう。

レオとはちがう。横顔が似てる…。レオを思い出すとか…
私って未練がましいのかな?

「夏蓮のことよくわかってそうで安心した。」

え?安心?何のこと…。『よくわかってそう』てどういう意味?

「本宮くんは何が言いたいの?もしかして夏蓮のこと好きとか?」

「そんなんじゃねえけど…。大切な人だよ。夏蓮は小さい時から一人だったから、柚木みたいに夏蓮のことわかってくれる人が身近にいなかったんだ。だから、柚木が夏蓮のことをよく理解してくれてそうで安心したってこと。」

大切な人…。なんだろう。本宮くんは夏蓮のことをイトコ以上恋人未満で見ているのかもしれない…。

「本宮くんってさ、夏蓮のこと大好きなんだね。」

本宮くんは「まあ…///」と照れたようにそっぽ向いてこたえていた。

そんな本宮くんが可愛く見えて…。なんか、いいなって思った。
でも、本宮くんを見ているとレオを思い出す。
レオもバスケ部だったからかな?

早く思い出になってほしい反面、レオが「ヨリ戻そう」と言ってくれるのを期待している自分がいた。
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