あの恋以上に…

え？付き合ってって…？どこかに付き合ってってことかな？
でも、本宮くん真剣な顔してる…。

「柚木、聞いてる？俺と付き合ってほしいんだけど！」

「えっ？それは冗談とかじゃなく？」

「うん。マジな話。俺さ、柚木が玲夫と付き合う前からずっと好きだったよ？話したことなかったけど、ずっといいなって思ってたよ？」

「いつぐらいから？」

「いつからって…。中2ですけど何か？////」

そんなに前から！？本宮くんが私を？何で私なの。

私なんかに魅力ないよね…。だからレオも私を振ったんでしょ？

本宮くんだってきっと私が嫌になる…。

「柚木、玲夫のこと忘れなくていいから。俺さ、自分で言うのもおかしいけど一途だよ？絶対他の女にはいかないから。だから…俺じゃ…ダメ？」

困る。困るよ…。そんなの反則じゃん。なんでそんなに優しいの？

『俺じゃ…ダメ？』その言葉が私の心を揺らす。

どうして？どうして私なんかを好きになるの？レオ以外の人に心が揺れたのは初めてだった。本宮くんを好きになる自信はない…。

でも、こんなに純粋に想ってくれる人、他にいないかもしれない…。
でも、本宮くんだけはレオと違うような気がしたんだ。

「私、魅力ないよ？レオに振られるような女だよ！？」

「それは違う。レオは…理由があって別れることになったんだよ。柚木に惹かれてたのは本当なんだよ。」

理由があって別れるしかなかった？何があったの？だってレオは「好きな人ができた」て言ってたんだよ？もうわからない。

どうしたらいいの？でも、本宮くんは本当に私でいいの？

ねえ…、レオ？私はあなたを思い出にしてもいいですか？