girls-光に背いた僕等は-
“使い物にならない”
“要らない”
そう、言ってた――
悔しくて、リハビリを
休みたかった
母さんが軽四で学校まで
迎えに来てくれる前に、
松葉杖ついて
近所の本屋に逃げた
真っ先に向かうのは
スポーツ誌、ではなく
リハビリについて書いてある
医学書のコーナー
似たような症状の人が
いた例を見つけて
読んだけど……
完治はせずに
足は数秒遅くなり
また、時間が経っても
なかなか治らなくて
でも日常生活に支障はないからと
完治を諦める人が多いらしい