girls-光に背いた僕等は-
しかし、松葉杖奪われて
鋭い視線に捕らわれる
細められた瞳は
寒気がするほど
恐かった――
しぶしぶ頷いて、
充先輩の後をいく
充先輩は俺の足なんか
一ミリも考えずに
足早に歩くから
なれない松葉杖で
追い付くのがやっとだった
――――そのまま
体育館裏にでも行くのかと思いきや
向かう先は校門?
「どこ行くんですか」
校門行ったら
母さんが来てるはずだから
行きたくない……
ヤキ入れぐれぇ
体育館裏で済ませてくれ
そう思いながら
ため息を吐くと
「イッ……」
ブチブチと髪の毛を
掴まれて……
校舎の壁に顔面
押さえつけられた