girls-光に背いた僕等は-
しゃしゃってるつもりなんて
更々ない
ただの努力のたまものだ
ったく。これだから、
「嫉妬は醜いッスね」
顔面押し付けられたまま
小さく口角をあげると
体の向きを反転させられ
気付いたら腹に激痛が走った
「やっぱウゼーよお前!
陸(りく)部ン時は柏木が着いてたから
手ぇ出さなかったけど……」
“柏木に見捨てられたなら
恐くもなんともねぇ”
充先輩はそう言いながら
俺の怪我した左足を
蹴りつけてきた――
柏木は顧問だった
生活指導だから
充先輩たちの敵……
俺は知らぬ間に
守られてたのか