girls-光に背いた僕等は-
ただ、俺が答える前に
彼女は口を開いた
「柚樹殺(や)ったの
オメーら?」
「いや、ダイキが勝手に」
ボソッと嘘呟いた充先輩
ダイキ先輩が「はぁ?」って顔で
充先輩を睨み付けてるけど……
「んなことより、あんた名前は?
俺は伊橋充」
馴れ馴れしく彼女に
歩み寄って、
肩に手を伸ばす――
「イテーッ!!」
けど彼女は、即座に
充先輩の手を捻りあげた
「しょーもない嘘
吐くなよ餓鬼?」
彼女は低く唸ると
充先輩の腹を蹴りあげた
「弱いくせに意気がんな
柚樹に手ぇ出すのは
許さないから」