vampire*love2
「しかし、昌の親族に何と説明する気か…」



「早よ心臓を喰らえ。

そなたが心配せずともどうにかするしどうにかなる。」



手のひらサイズの瓶に光る粉は全て収まり、サクラ様は立ち上がり部屋を後にする


「失礼します」


和樹さまに一礼した後、サクラ様の後を追う。



古びた廊下を歩くその背中はひどく寂しげで、


サラサラと揺れる髪がどこまでも美しかった




「サクラ様、」




「森、もしもわらわが、桜姫が獣になったとき、

そなたの手で葬ってくれるか?」




こちらを振り向きながら静かに、ゆっくりと話すサクラ様。



「酷なことを言いますね…」






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