vampire*love2
「もと人間なんだから。
普通の感覚だよ…」
「ほ…んとう?」
「あぁ。
だって、人間には考えられないだろ?
血を飲むなんて。」
「まぁ…ね。」
「だから抵抗がないほうがおかしいんだ。
壊れたやつみたいで。」
だから、大丈夫
ってつけたして、
優しくオデコにキスしてくれた。
触れるだけのその口づけと、大丈夫ってそのたった一言で、すべてが救われた気がして。
なかなか自分も薄情だと思いながら、その優しい日々に浸っていたかった。