vampire*love2
「森?」


相変わらず、真っ黒な服のお兄さん。


「おまえ、タイミング考えろよ。」



思いっきりお兄さんを睨み付けながら低い声で言う森。


「あ?あぁ、わり。
もしかして、取り込み中だった?」

クスッと笑いながら言うお兄さん。


取り込み中…


まあ、間違ってはないけど?



さっきまでの甘い時間が嘘みたいに思えてくる。



「で、なに?」


「あぁ、母さんから仕送り来たから持って来てやったんだよ。」


森に封筒を放り投げる。


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