vampire*love2
「森、一緒に来てくれるよね?」



妖艶にNOなんて答えはうけつけないって顔をする桜姫。


「来るなって言われても行くよ。」



「その言葉を待ってたの。」


ニッコリ笑って、新島に顔を向ける。




「あなたが隠してることもなにもかも分かってる。だから明日はおとなしく私を連れて行きなさい。」




「っ…はい…おおせのままに…サクラ様…」



いくら普通の女子高生の姿をしていても、

やっぱり彼女の中身は始祖ヴァンパイアなわけで。



不思議なまでに、その言葉には絶対的服従。




誰もが目を引く美しさと、凛々しさと。

それから強さとしなやかさを。




彼女は自分の全てを使って俺たちを魅了していく。
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