vampire*love2
「ヴァンパイアであってもそうでなくても。何があっても俺は桜姫のそばを離れたりしませんから。」



「…若いっていいわね…まっすぐで。」



悲しそうに微笑む彼女の目線はこちらに向いているけれど、どこか遠くを眺めているような


暗い瞳をしていた




「自分の世界に一瞬で飛び込んで、離れなくて。執着してると気づいた時にはもう遅かった。
彼女なしでは生きられなかった。 」




サラサラした桜姫の髪を一筋すくい上げ、微かなリップ音をたてて口付ける。




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