ﾌﾟﾘﾁｰ少年boy伝
ｴﾋﾟｿｰﾄﾞ3
休みた～い
異動して
朝早く起きて
夜は11時過ぎに帰る日々
(↑一ヶ月以上出っぱなしだからな…)
来月もないのかな…
(↑珍しくヤケに弱気だな？)
そりゃ～
ストレス貯まるょ…
終わりのない闘いだから
戦士にも
つかの間の休息が必要だ！
(↑確かに…)
まぁ
限界まで行くだけだ！
みんなも
それなりに
やってるし…
最後の最後まで
負けんよ…
最後の最後に
立ってるのは…
やっぱり
この俺だ！
(↑年末も同じ事言ってたな…)
あ～
癒しが欲しい…
……ﾌﾟﾘﾁｰ少年boy伝(エピソード3)
前座で愚痴っぽく
なってごめん!!
(↑気持ちを切り替えて、行こう♪)
あっ!?
そうそう…
みんなは
秘密基地を作って
遊んだ事あるかな？
プリチー少年boyは
基地を２つ持つオーナーだったんだょ～
1つは
小学校と家の
真ん中辺りにある橋の下
どっかから
拾って来た
板で囲っただけの
簡単な物だったんだょ…
雨が降ったら
ソコで遊ぶんだけど…
夏は快適だった
川で泳いで
基地に置いてある
お菓子をたべる♪
(↑半ズボンのままで泳いでたのはお前だけやし…)
どうだい？
ワイルドだろ～
(↑この野人が！)
夏休みの半分は
別荘で過ごし
(↑橋の下だろ？)
マンガ本を置いてたり
(↑橋の下で読んだ事はなかったやろ？)
(↑結局は妙な湿気にやられて、波打ってたな…)
お菓子も置いてたり
(↑これもバカにデカイ蟻にやられてたり…)
(↑結局は妙な湿気にやられて、スナック菓子がフニャフニャしてたよな…)
一度
夏休みの夜
家を抜け出して
友達と泊まる事にした
(↑小6の時だったな…)
花火をしょうと
友達に持って来て貰った
花火をしてたんだが…
まさか
恐怖の体験をするとは
思ってもいなかった…
(↑あ～アレね？)
(↑招かざる客事件か～)
夜中…川べりで
花火をしてた
ワイルド少年boyは
橋の上から
俺達二人を
見ていたそれに
気付いてはいなかった…
確かに
田舎だけど
街灯もない
橋の下で
花火の光や煙が
かなり上がってた…
やがて
最後の花火が
終わりそうになり
小さな土手を上がろうか
した瞬間に…
ゴホッ…
大人の男の野太い声が…
友達は
それに気付いてはいなかった…
誰かいる…
不安と同時に
ビビリモードに…
小声で
友達の名前を呼んだ…
なんか
その基地に行ってはならない気がしたんだ…
懐中電灯は
残念ながら
基地の中に…
一足先に
友達が基地の扉を開けた…
(↑扉ってか…板をずらしただけだろ？)
ギャッ…
シー…
嫌な予感が的中した
友達は
そのデカイ男に
羽交い締めされていた…
川の波から
月の明かりが
時折反射して
そのデカイ男の
正体が現れた…
しまった…
今でいう
ホームレスだったんだょ…
ワイルド少年boyの
ワイルドさが
一瞬で消え
ヘタレ少年boyと変化した…
(↑小6のくせに真夜中に橋の下で遊ぶから、そうなるんだよ…)
髪は伸び
夏なのに長袖で
匂いがツイキーだった…
ホームレスは
橋の下の光に
誘われて来たらしい…
蛾みたいだな…
(↑蛾次郎みたいだな…)
用件は
食べ物と酒を持って来いと言われ…
蛾次郎の言う通りに
しないと…
友達がどうなるか
分からないって言ってた…
オヤジは
人工透析してたから
酒を飲むことがなく
悩み悩み
友達と入れ替わって
人質になると
頼んだが…
足で太ももを
蹴られ…
従うしかなかった…
先ずは
ごはんを持っていかないと…
橋の下の基地から
家までの間に
怖くて
涙が出た…
泣きながら
家の前に着き…
震えるのを
我慢しながら
丼に白飯をつぎ
味付け海苔を
ポケットに入れ
食べ物を確保した…
酒…
小6のヘタレ少年boyの頭に
浮かんだ酒…
あ!?
コレだ！
小さな醤油ビンに
それを入れて
また
あの橋の下へ…
橋に
近づくと
友達の
泣き声が
聞こえてきた…
ヘタレ少年boyは
橋の下へ行き
蛾次郎に
丼を渡し
小さな醤油ビンを
渡した…
こんなに
頑張ってきた
ヘタレ少年boyに
遅いと言って
腹を蹴った…
一瞬
内臓が飛び出すかと思った…
ヘタレ少年boyは
友達の顔を見ながら
逃げようと
目で合図した…
(↑アイコンタクトだな…)
(↑よく伝わったよな…)
ヘタレ少年boyは
蛾次郎が
ごはんを食べる時は
友達を放すと
考えたんだ…
蛾次郎は
案の定
友達を放した
オイ!!
気づかれたか？
箸は？
橋？
箸は？
橋？
ココです…(泣)
バカタレが!!
その橋じゃない
食べる箸だ！
箸？
わ、忘れました…
でも
アイスの当たり棒が
2本有り…ます…(泣)
ドコだ？
マンガ…本の近くに…
コレか？
ぁっ…はい…(泣)
洗え!!
川で…ですか…
いいから
洗え!!
は…い…(泣)
川で洗ったので
食べるとは
ワイルドやな…
(↑ドブ川で魚を洗って食う方がもっとワイルドだ！)
当たりもう１本棒を
取られるのも
悲しみを
増幅させた…
それを渡し
ポケットに入れた
味付け海苔も渡した
蛾次郎は
丼を持ち
海苔のヴェールを
まとわせ…
(↑きみまろか？)
ヘタレ少年boyが
渡した
小さな醤油ビンに
入れた酒？をかけて
イッキにかきこんだ!!
ブホッ!?
ブハッ!!
余程腹を空かせてたのか
むせたのかな♪
(↑お前…)
(↑醤油ビンに何を入れたんだ？)
蛾次郎が
ボハッ！
ブホッ…
今だ！
逃げろ～
友達と
競争する程に
走って逃げた!!
さすがの
蛾次郎は
追いかけて来る事は
なかった♪
ヤッタね～
(↑だから…)
(↑飲まないオヤジがいて、お前が判断し、選んだ酒って…一体…)
あ～
アレね～
ベンジンだょ～
(↑ベンジン？)
だって…
分からなかったんだもん♪
(↑お前…)
(↑恐ろしいヤツやな…)
明け方に
二人は家に帰り
あの橋には
何日間か
近寄らなかったが
別の基地で過ごしたけど
墓場やし
蚊はデカイし
スズメ蜂が巣を作ってたので蜂の巣を壊して遊んでたら、近所のオッチャンに怒られた…
(↑刺されたらヤバいからな…)
ほとぼりが覚めて
勇気をふり絞り
あの…
橋の下を
覗いた…
割れた丼
基地が破壊され
小さな醤油ビンが
土手に投げられていた
あれ以来
蛾次郎の目撃もなく
ドコヘ
行ったかは
誰も知らない…
禁じられた真夏の夜の出来事…
異動して
朝早く起きて
夜は11時過ぎに帰る日々
(↑一ヶ月以上出っぱなしだからな…)
来月もないのかな…
(↑珍しくヤケに弱気だな？)
そりゃ～
ストレス貯まるょ…
終わりのない闘いだから
戦士にも
つかの間の休息が必要だ！
(↑確かに…)
まぁ
限界まで行くだけだ！
みんなも
それなりに
やってるし…
最後の最後まで
負けんよ…
最後の最後に
立ってるのは…
やっぱり
この俺だ！
(↑年末も同じ事言ってたな…)
あ～
癒しが欲しい…
……ﾌﾟﾘﾁｰ少年boy伝(エピソード3)
前座で愚痴っぽく
なってごめん!!
(↑気持ちを切り替えて、行こう♪)
あっ!?
そうそう…
みんなは
秘密基地を作って
遊んだ事あるかな？
プリチー少年boyは
基地を２つ持つオーナーだったんだょ～
1つは
小学校と家の
真ん中辺りにある橋の下
どっかから
拾って来た
板で囲っただけの
簡単な物だったんだょ…
雨が降ったら
ソコで遊ぶんだけど…
夏は快適だった
川で泳いで
基地に置いてある
お菓子をたべる♪
(↑半ズボンのままで泳いでたのはお前だけやし…)
どうだい？
ワイルドだろ～
(↑この野人が！)
夏休みの半分は
別荘で過ごし
(↑橋の下だろ？)
マンガ本を置いてたり
(↑橋の下で読んだ事はなかったやろ？)
(↑結局は妙な湿気にやられて、波打ってたな…)
お菓子も置いてたり
(↑これもバカにデカイ蟻にやられてたり…)
(↑結局は妙な湿気にやられて、スナック菓子がフニャフニャしてたよな…)
一度
夏休みの夜
家を抜け出して
友達と泊まる事にした
(↑小6の時だったな…)
花火をしょうと
友達に持って来て貰った
花火をしてたんだが…
まさか
恐怖の体験をするとは
思ってもいなかった…
(↑あ～アレね？)
(↑招かざる客事件か～)
夜中…川べりで
花火をしてた
ワイルド少年boyは
橋の上から
俺達二人を
見ていたそれに
気付いてはいなかった…
確かに
田舎だけど
街灯もない
橋の下で
花火の光や煙が
かなり上がってた…
やがて
最後の花火が
終わりそうになり
小さな土手を上がろうか
した瞬間に…
ゴホッ…
大人の男の野太い声が…
友達は
それに気付いてはいなかった…
誰かいる…
不安と同時に
ビビリモードに…
小声で
友達の名前を呼んだ…
なんか
その基地に行ってはならない気がしたんだ…
懐中電灯は
残念ながら
基地の中に…
一足先に
友達が基地の扉を開けた…
(↑扉ってか…板をずらしただけだろ？)
ギャッ…
シー…
嫌な予感が的中した
友達は
そのデカイ男に
羽交い締めされていた…
川の波から
月の明かりが
時折反射して
そのデカイ男の
正体が現れた…
しまった…
今でいう
ホームレスだったんだょ…
ワイルド少年boyの
ワイルドさが
一瞬で消え
ヘタレ少年boyと変化した…
(↑小6のくせに真夜中に橋の下で遊ぶから、そうなるんだよ…)
髪は伸び
夏なのに長袖で
匂いがツイキーだった…
ホームレスは
橋の下の光に
誘われて来たらしい…
蛾みたいだな…
(↑蛾次郎みたいだな…)
用件は
食べ物と酒を持って来いと言われ…
蛾次郎の言う通りに
しないと…
友達がどうなるか
分からないって言ってた…
オヤジは
人工透析してたから
酒を飲むことがなく
悩み悩み
友達と入れ替わって
人質になると
頼んだが…
足で太ももを
蹴られ…
従うしかなかった…
先ずは
ごはんを持っていかないと…
橋の下の基地から
家までの間に
怖くて
涙が出た…
泣きながら
家の前に着き…
震えるのを
我慢しながら
丼に白飯をつぎ
味付け海苔を
ポケットに入れ
食べ物を確保した…
酒…
小6のヘタレ少年boyの頭に
浮かんだ酒…
あ!?
コレだ！
小さな醤油ビンに
それを入れて
また
あの橋の下へ…
橋に
近づくと
友達の
泣き声が
聞こえてきた…
ヘタレ少年boyは
橋の下へ行き
蛾次郎に
丼を渡し
小さな醤油ビンを
渡した…
こんなに
頑張ってきた
ヘタレ少年boyに
遅いと言って
腹を蹴った…
一瞬
内臓が飛び出すかと思った…
ヘタレ少年boyは
友達の顔を見ながら
逃げようと
目で合図した…
(↑アイコンタクトだな…)
(↑よく伝わったよな…)
ヘタレ少年boyは
蛾次郎が
ごはんを食べる時は
友達を放すと
考えたんだ…
蛾次郎は
案の定
友達を放した
オイ!!
気づかれたか？
箸は？
橋？
箸は？
橋？
ココです…(泣)
バカタレが!!
その橋じゃない
食べる箸だ！
箸？
わ、忘れました…
でも
アイスの当たり棒が
2本有り…ます…(泣)
ドコだ？
マンガ…本の近くに…
コレか？
ぁっ…はい…(泣)
洗え!!
川で…ですか…
いいから
洗え!!
は…い…(泣)
川で洗ったので
食べるとは
ワイルドやな…
(↑ドブ川で魚を洗って食う方がもっとワイルドだ！)
当たりもう１本棒を
取られるのも
悲しみを
増幅させた…
それを渡し
ポケットに入れた
味付け海苔も渡した
蛾次郎は
丼を持ち
海苔のヴェールを
まとわせ…
(↑きみまろか？)
ヘタレ少年boyが
渡した
小さな醤油ビンに
入れた酒？をかけて
イッキにかきこんだ!!
ブホッ!?
ブハッ!!
余程腹を空かせてたのか
むせたのかな♪
(↑お前…)
(↑醤油ビンに何を入れたんだ？)
蛾次郎が
ボハッ！
ブホッ…
今だ！
逃げろ～
友達と
競争する程に
走って逃げた!!
さすがの
蛾次郎は
追いかけて来る事は
なかった♪
ヤッタね～
(↑だから…)
(↑飲まないオヤジがいて、お前が判断し、選んだ酒って…一体…)
あ～
アレね～
ベンジンだょ～
(↑ベンジン？)
だって…
分からなかったんだもん♪
(↑お前…)
(↑恐ろしいヤツやな…)
明け方に
二人は家に帰り
あの橋には
何日間か
近寄らなかったが
別の基地で過ごしたけど
墓場やし
蚊はデカイし
スズメ蜂が巣を作ってたので蜂の巣を壊して遊んでたら、近所のオッチャンに怒られた…
(↑刺されたらヤバいからな…)
ほとぼりが覚めて
勇気をふり絞り
あの…
橋の下を
覗いた…
割れた丼
基地が破壊され
小さな醤油ビンが
土手に投げられていた
あれ以来
蛾次郎の目撃もなく
ドコヘ
行ったかは
誰も知らない…
禁じられた真夏の夜の出来事…
