夢 -Yume-
*Episode 2*
ーー4月18日ーー
「夢乃~、今日学校じゃない?」
「わかってる~。いってきまーす。」
「えー。もう行くの?」
「いやいや、時間時間。
間に合わないから。じゃあね。」
「いつから、一人暮らしするの?」
「んー。まだ見つけてない。なんで?
そんなに早く出てって欲しい?笑」
「あらっ、なんでわかったの?」
「もういい、じゃあね。」
「嘘だってば!
お父さんと喧嘩したとき夢乃んちに行けるでしょ?笑」
とニヤつきながら言う、私の母。
「いや、ごめんけど入れない。」
そういうと笑って玄関のドアを閉めた。
後ろの方で"なんでよ、ケチッ"て言う声が聞こえてきたけど無視して車に乗り込む。
学校には専用駐車場がある。
その駐車場に止めて、校舎に向かった。