瞳の住人
ボクは姿勢をただし、きちんとおすわりをすると、一度目を閉じて呼吸をととのえてから口をひらいた。
「ショウコちゃん、おかえりなさい」
ショウコちゃんの目がまんまるになった。
ムリもない。犬が人間の言葉をしゃべったんだもの。
「ト、トニー?」
「あのね、ショウコちゃん、ボク、しゃべれるようになったんだよ」
「ショウコちゃん、おかえりなさい」
ショウコちゃんの目がまんまるになった。
ムリもない。犬が人間の言葉をしゃべったんだもの。
「ト、トニー?」
「あのね、ショウコちゃん、ボク、しゃべれるようになったんだよ」