紅蓮の鬼


それを聞いた俺は瞬きができなかった。


つまり、白鬼がある人Aに『死ね』と言ったらAは死ぬっていうことかよ。


性格悪いやつならこの上ない羞恥なことを言いかねない。


嘘だろ…?


なんて俺が真剣に考えているとき、空木が言った。


「っていうのは冗談で」


「冗談かよ!!!本気にしていらねぇ想像しただろうが!!!」


俺はすぐさま食って掛かった。




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