紅蓮の鬼


俺はずっとここで、空木に言われたことについて考えていた。


これから俺がどうあるべきか、とか。


どうするべきか、とか。


あの属首会の場所で空木に言われた言葉が、頭の中でリピートされる。


〝自分の身一つも護れない奴が、仲間なんて護れるわけないじゃん〟


〝ただ、護られて生きている奴に生きる資格なんてないよ〟


〝最初から戦うことに逃げ出す奴なんて、甘々の子供〟



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