紅蓮の鬼
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「え?」
空木が鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。
「楓太を伴侶にする?」
訝しい顔をする空木にワタシは頷く。
すると、ザワワと色緋の主力たちがしゃべりだす。
「異義ないですよ」
「俺も無い」
「それはもう決めたこと?」
空木が神妙な面持ちで言う。
「………あぁ」
ワタシがそう言うと空木は大きく息を吐いて、腕を組む。
彼は楓太のことについて考えているようだった。
「俺は楓太がそこまでして引き留める奴でもないと思う」
言葉を切り、真剣な顔をする。
「淋が決めたことだから口出しするつもりはなかったけど、」
そして眉を顰める。
「厄を招くかもしれない」
そして彼はワタシの目を見た。