紅蓮の鬼


駒繋は渋々手を離していた。


駒繋の目を見ると、もとの色にもどっていた。


「長期ってどれくらいなんです?」


駒繋がパンパンと着物を叩きながら言った。


「分かr」


「りんどー!!!」


突然聞こえた声。


「んだよ」


駒繋が心底面倒くさそうな顔をする。


「千秋が来たよ、姐サン」


いつの間にか、俺の隣に空木がいた。








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