紅蓮の鬼
「多重人格の人格を消すんじゃなくて?」
「あぁ」
「取り出す?」
「あぁ」
「どうやって?」
「ワタシは知らん」
「…………………」
楓太は釈然としない様子だった。
「まぁ、いいや」
彼は「続けて」と促す。
「その人格は、脳死した魚鬼や鳥鬼に転送すr」
「っだー!!!」
いきなり楓太が立ち上がる。
「ダメだ全っ然、頭ついていかねー!!!」
そう言って、だんごを食べる。
「あ、それワタシの…」
………まぁ、いいか。
食べかけでもないし。