紅蓮の鬼




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「で、どこ行くんだよ?」


暫く、黙々と歩いていた千秋が言った。


「黄鬼の里に行く」


「え」


千秋が面食らった表情を見せる。


「どうせ、内(なか)の獣鬼をうまくモノにしたのだろう?」


淋は千秋を尻目に見た。


「え」


――マジで?


もうそこまで話進んでんの?







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