紅蓮の鬼
夜の食事はなかった。
正直、疲れてるから動きたくない。
淋と千秋は昼間に体めっちゃ動かしてたし、俺もさっきので疲れた。
今のこの感じはー……そう、朝にプール行って夕方になって帰る時の、あのクタクタ感?
たぶんここにいる三人共、同じ感じだと思う。
「あ、そういえば」
寝ようとした時、千秋が思い出したように言葉を発した。
「獣鬼が話があるって言ってるけど」
――…あ。
ヤベェ、すっかり忘れてた。
――的な顔をしたのは俺じゃなく、淋。
うん、淋も疲れてんだよな、あるよな、こういうの。