紅蓮の鬼




「りんどーぅ、ワンコー」


俺らを起こしに来たのだろうか。


襖の外で千秋の声がする。


てか、ワンコって。


犬升麻だからイヌ?


「朝ごはん出来たって――…ぅおっ?」


スッと襖を開けた千秋が、この光景を見て一歩下がった。


少し狼狽えている。


「そんなに寝心地がいいかよ」


少し呆れた表情で淋に言ってみる。


「良いわけがなかろうが」


エェーΣ( ̄□ ̄;)


淋が起きてた!


しかもキッパリ言われたし!






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