紅蓮の鬼
...side楓太
それから4日後。
俺はイヴァルに姿を消す指輪を貸してもらい、鬼蜘蛛に来ていた。
なんでかって?
頼まれたから。
空木は空木でやることがあるらしく、暇そうな俺に言ってきた。
因みにこの指輪をつけている人と手を繋いだり、おんぶをするなどと、肌と肌がくっついていれば指輪をしていなくても姿を消すことができるらしい。
それを利用して空木たちは鬼蜘蛛に行ったようだ。
「……………………」
いつもの癖で想像してしまう。
――うわぁ
鬼が仲良く手を繋いで歩くって。
なんか面白い。
というより、新鮮だ。