紅蓮の鬼
それからどれくらい時が経っただろう。
長いような、短いような。
たぶん、短い時間だわ。
あーもー、こういう時の為に時計持ってくれば良かった。
なんてアホらしいことを考える。
……だってマジでヒマなんだもん。
何もすることないって、拷問だな、これ。
ヒマすぎる。
チラリと空木を見てみると、……あー…うん。
険しい表情して考え事してるし。
そんな時。
-----パァンッッ
遠くから、銃声が聞こえた。