紅蓮の鬼
そしてワタシ達は歩き出す。
「で、属首会ってなんだ?里の頭同士の話し合いとか?」
楓太が聞く。
「まぁ、そんなもん」
ワタシの代わりに空木が答える。
「あ、そういえば千秋のことだろ?今回の議題」
空木がワタシに聞く。
「…どうせ梔子が事を大きくしたんだろ。千秋のことなんざ属首会で議論する必要なかろうが」
ワタシは頷き、ブツブツと毒を吐く。
「ちょ、ストレス溜まってんじゃねーの。帰ってきたら俺が相手してやろうか」
余裕な笑みを含めて空木が言う。
「それは有難いな」