紅蓮の鬼
――……ワケ有り…?
え、ナニ、この里に居る人たちって不良みたいな感じ!!?
それとも、刑務所に入った人とか!!?
え、んじゃ、淋も空木も何か殺人とか罪やったわけ!!?
なんて感じの、とんでもない想像が俺の頭の中を駆け巡る。
「色緋はワケあって普通の生活を送れない者たちや、行く場所がない者から出来ている」
淋が付け足す。
「まぁ、よーするに出来損ないの集まりかな」
空木がサラッととんでもないことを言う。
「出来損ない!!?」
「ん、それじゃ語弊があるかな…」
空木は頭をゴシゴシさすって「どう言えばいいんだろ~」と言い、唸る。