あなたに恋をした。


ずっと、ずっと隠し通してきた。




ー私の秘密ー





小さいころ私は虐待を受けていた。


お父さんに。



”ガっシャーン!”

≪ふざけんな!邪魔なんだよ!クソ女!≫

毎日そんな暴言ばかり家じゅうに

響き渡る。


〈キャッ!やめてください。あなたっ。

この子にはこの子には手を出さないで!!〉

≪黙れ!どけ!≫お父さんはお母さんを

殴る。ける。物を投げつける。


毎日の日常。お父さんが暴れ出すと

私は押入れに隠される。

〈大丈夫だから。ねっ!〉お母さんは

優しく微笑むんだけど・・・。


心の中は笑っていない。何処か寂しそう。


お父さんはお母さんだけでなく

私にも手を出すようになった「んだ。。

「お父さん。いたいよぅっ。

殴らないでよっ。うっっぅぅ」



でも、まだそれだけなら

我慢できたよ。


そのうちね、お父さんは部屋から

のこぎり持ってきてさ。



振り回してさ。その時お母さんは

私を必死にかまってくれたの。


だからね、私以上にお母さんは

あざや傷がたくさんあるんだ。
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