緑色のボール~コスモスに誓う甲子園~
中一の頃は野球の練習があったからデートとか行けなかったけど、
もう練習はないし、7時までに寮に帰れば問題ない。
東は家が近いから、引退し寮を出た。
東哲也(ヒガシ テツヤ)。
こいつがいなければ俺らはすぐ負けていた。
えげつないスライダー、キレのあるカーブ、MAX130を超えるピッチャー。
こいつもある意味モンスターだ。
由「結局告白は成功したみたいやな。」
俺と流嘉が仲いいのを見て由伸は言った。
由伸と東とは同じクラスで流嘉もいる。
最後のクラスがこのメンバーでよかった。
「修一は縦浜(たてはま)から推薦きとるんやろ?高校でも高い位置狙えるやん。」
『…お前だって桐星(とうせい)から推薦来てんだろ?もしお前がそこに入ったら敵だな。』
「せやな。まぁ勝つけど。」
「修一!早く遊ぼう!」
流嘉が教室のドアん所で叫ぶ。
それを見て由伸はニヤニヤしながら
「そろそろ行った方がええんちゃう?お迎えやで。」
『うっせー。またな。』
「ほなさいならー。」