緑色のボール~コスモスに誓う甲子園~
「お邪魔しまーす。」
『誰もいないっぽいな。』
「修一の部屋どこ!?あ、ここ!」
『いや、そこトイレね。2階だよ。』
物珍しい目で俺の部屋を歩き回る流嘉。
うちの部屋より綺麗!なんて言いながら。
『飲み物持ってくるな。部屋ん中漁るなよ。』
バタン、
ドアを閉めて10秒くらい静止する。
さて、頭の中を整理しよう。
冗談で言ったのに本当にあがられてしまった…!
流嘉が今部屋にいる…
…My roomに!?
馬鹿な事を考えるな岡部修一。
まだ未成年だ、うん。
いや、でも実際そんなのいざとなったら関係ないぞ!
いや、でもでもでも~。
俺は一人で頭の中の自分と議論をしていた。
とりあえず飲み物くんで、持って来よう。