緑色のボール~コスモスに誓う甲子園~
どぎまぎしながら部屋に戻る。
「この野球漫画面白いねー!」
流嘉は勝手に俺の本棚を漁り、ベッドに寝転がりながら野球漫画を読んでいた。
漁るなって言ったのに…
てかよりによってそこで読むなよ!
『それ俺のオススメ。』
別にオススメじゃないけど平常心を保つ為に言ってみる。
「眠いから寝るー。」
気まぐれな猫みたいに俺のオススメっぽい漫画を元に戻し、
またベッドに寝転がる。
あ、もう無理っす。はい。
『そんな簡単に寝ていいんだ?』
「ん?うわっ。」
『誘ってるようにしか見えないんだけど。』
「誘ってないし!馬鹿!変態!」
『変態でけっこう。』
そっとキスをして、
理性が切れた。