緑色のボール~コスモスに誓う甲子園~
告白
引っ越しの事を言われてからも流嘉には言えなかった。
唯一船木には話せた。
お前の好きな様に決めろ、と一言。
そして家では本格的に引っ越しの準備が始まった為、
俺は遂に流嘉に言うことにした。
このまま黙っていても意味ないから。
そして流嘉は隠し事をされるのが嫌だから。
だから素直に話す。
『流嘉。ちょっといい?』
俺は放課後教室にいた流嘉に声をかける。
「なにー??」
無邪気な笑顔がこちらに向く。
11月になったら、
もうこの笑顔は見れないのかな…。