密恋~貴方に触れたくて~
そこで知ったのは、美咲ちゃんには4歳年上の彼氏が居る事だった

出会いは、合コンとか言っていた

彼さんは社会人で、車の整備工場で働いているって事まで教えてくれ、私には仕事以外で敬語は厳禁

敬語を使用したら、一回につき罰金100円

そんな所は、なんだか綺羅に似ていた







そして美咲ちゃんと別れ、緊張していた身体が解けたのか、思いっきりベッドにダイビングしてしまった


「優璃~
 ご飯とお風呂は?」


遠くに聞こえる母の声

そんな声に答える気力もない

でも、メイクを落とさないと‥‥

重い身体をベッドから起こし、なんとかバスルームへ

一先ずオイルクレンジングでメイクを落とし、お風呂場に直行

髪や顔、身体の順番で荒い湯船に浸かるなり、襲い掛かる睡魔

このまま寝てしまいたいって気落ちが勝り、もう限界とばかりにお風呂から飛び出した

いつもだったら、1時間以上は入浴しているんだけど、今日の入浴タイムは20分

疲れが取れたのか、全く取れなかったのか分からないまま、またベッドにダイビングしてしまった

そんな私を待ち受けてくれるのは、愛犬のブラック・ターン・ホワイトのロングコートチワワのモモ

一緒に寝るのが習慣になっている

しかも、何故か私の腕枕‥‥

そのモモと一緒に、私の記憶は無くなっていた

気が付けば、モモの目覚まし代わりの起こし方で、頭をチョンチョンと前足で頭を犬パンチで起こされた


「モモ‥‥
 ありがとう♪」


起こしてくれるモモにご褒美にジャーキーを与え、私は洗面所に‥‥

朝の洗面所は、まさに戦場

出勤前の父と兄の取り合い

私は、諦めて母親の入れてくれるカフェオレを飲みながら朝食のトースト、スクランブルエッグ、生野菜をゆっくりた食べ始める


「優璃は時間は大丈夫なの?」

「ぅん!!
 まだ時間は早いから‥‥」


そう母に答えてTVをのんびりと見ていた

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