密恋~貴方に触れたくて~
黒ネイルの派手なメイクが特徴の牧野莉子さん

ベリショートカットの髪を赤く染め、左耳に5個のピアスをしている藤江小乃葉さん

それから、フリフリのレースをあしらった可愛い洋服を着ている中嶋仁美さん


「私達、同じ神奈川の望み学園高校から来てるんだ♪
 私と小乃葉はインテリで、仁美ちんがガーデニング科なんだよね♪
 これから仲良くしよ~ね♪」


「よ、宜しくお願いします‥‥」

「な~に、私等に緊張してんのよ!!
 私は莉子、でもって小乃葉に仁美ちん
 えっと、敬語を使ったら100円の罰金だったよね~
 綺羅ちゃんが言ってた♪
 今日から罰金スタートだからね~!!」


い、いつの間に綺羅は莉子さん達と仲良くなったの?

驚かせられる事ばかり‥‥

しかも罰金まで知ってるとは‥‥


「悠璃、お昼は学食?」

「ぅ、ぅん!!
 そ、そのつもり‥‥」

 
仁美ちんに言われ、戸惑いながら答える


「じゃあ、私がお弁当作って来たから外で食べない?
 幸い天気も良いしね♪」


確かに天気は良い

でも、お弁当って‥‥


「あ、心配ないよ~
 昨日綺羅ちゃんから連絡をもらって、悠璃と一緒にご飯食べてやってくれって言われてたから、ちゃんと悠璃のお弁当もあるからねぇ~♪」


昨日?

電話したって‥‥

って事は、昨日から綺羅は休むつもりだったんじゃん!!

何も聞いてないよ


「悠璃‥‥
 携帯貸してくれる?」

「携帯?」


小乃葉に言われ、鞄から携帯を取り出すと小乃葉は私の携帯を勝手に弄り、莉子と仁美ちんと赤外線通信をしている

そして最後は莉子の手に渡った私の携帯は小乃葉と赤外線通信をして、私の手元に携帯が戻って来た

それを確認して見れば、数少ない連絡先の中に3人の名前が登録されていたのだった



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