密恋~貴方に触れたくて~
私の両肩をガッチリ掴み力説する綺羅

危ない目?

合コンがどんな場所なのか、何をするのか分からないけど、危ない事があるような事を小乃葉が勧める訳がないし、それに莉子も仁美ちんも一緒だから大丈夫なはず


「大丈夫だよ
 莉子達も一緒だしね」

「莉子達が一緒でも心配なんだってば!!
 分かった
 なら、私も行くから‥‥」

「だ、駄目だよ!!
 伊集院先輩に怒られちゃうよ
 合コンって言っても、小乃葉の彼氏のお友達と会うだけだし、私頑張って対人恐怖症を克服してくるから、だから心配しないで!!」

「幹太は気にしないで良いから‥‥
 私は悠璃に群がるハエを追い払うだけだから気にしないで!!」


うぅぅぅぅ~

私なんかにハエなんて集らないのに!!

伊集院先輩が嫌な思いしなければ良いけどなぁ~

でも、こんな私を心配してくれる綺羅の優しさは嬉しい

って、また否定的発言したら100円の没収だから黙ってよ


「まぁ~、合コンの件は分かったとして、サークルの歓迎会があるみたいだよ」

「歓迎会?
 そ、それで桐生先輩から電話があったんだね
 私、電話に出れなくて‥‥」

「桐生先輩から直接電話があったの?
 部長でもないのに‥‥
 もしかして悠璃に気が‥「違うよ!!
 そ、そんなんじゃないから‥‥
 それより、行かなきゃ駄目なのかな?」


先輩が気があるなんて、そんな訳がなくて綺羅の言葉をつい遮ってしまった


「いったい、どうしちゃったの?
 この前もサークル辞めたいとか言い出したじゃん
 何かあったの?」

「‥‥綺羅
 実は綺羅に話してない事があるんだ
 伊集院先輩には知られたくない話なんだけど、話す時間ある?」

「幹太には聞かれたくない話って事?
 勿論私は悠璃が話してくれるなら、時間なんて何時でもOKだけど、悠璃はバイトとか大丈夫なの?」

「あっ、今日もアルバイトの日だ
 どうしよう‥‥」


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