桜の恋
私が中学生の時の話



ー入学式ー

「ねぇ、奏汰先輩って知ってる?一個上の」
「あぁー、知ってる、知ってるー」
「格好良くない?」
入学した時から奏汰先輩は有名だった
私も、最初は格好いいとは思ってた
でも、到底自分は無理だから諦めていた

「咲妃、久しぶり。ねぇー、知ってる?ここの中学校5月に体育祭あるんだって」

5月?早っ
入学して、すぐじゃん

「早いねー」
「だよねー。咲妃と同じ組になりたいなー」
「私もー」
「あ、体育祭終わった後、好きな人とハチマキ交換すると両思いになるんだってー」

へぇー
でも、私には、関係ない話だ
私を好きになってくれる人はいない。そう思ってた
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