曖昧

 このくらいなら許してもらえると影山は佳奈の唇に

 自分の唇を重ねた。

 柔らかい佳奈の唇の感触は影山の下半身を熱くさせるが、

 影山も我慢、我慢と理性を保ちながら佳奈から離れた。

 サラサラの髪に指を差込み寝癖がつかないように直してやる。

 そして、

 隣に潜り込むとさっき同様佳奈を抱きしめ影山ももう一度眠りについた。

 
  普段、眠りが浅い影山も佳奈の隣だと爆睡できる。

 それが影山にとっても不思議だったが逆に佳奈に対して愛しさが増す。

 絶対に自分だけのものにしたいと願ってしまった。
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