同居人はNo.1ホストー3ー完
すると、満里南さんは飲み物が入ったグラスを手に取りグラスをジッと見つめた。
(捺海ちゃんを見てるとね、昔のあたしを思い出すんだ。
あたしも、初めは尚希が大嫌いだった。)
「えっ……?」
満里南さんも最低男が嫌いだったの??
意外……
(生意気で自分勝手で俺様で……(笑)
そんな尚希が、大嫌いだった。
けど……一緒にいる内にいつの間にか好きになっていた。
それにね、尚希と一緒にいて分かったの。
尚希って、本当は優しくって一途
なんだ……って。)
満里南さんは、懐かしそうな顔をして話てくれた。
「アイツが、優しい??
でも、アイツはー……」
すると、満里南さんはクスッと笑った。
(今は、分からなくてもいつか気付く日が来るよ。
だって、やっと想いが通じ合ったんでしょ??)
満里南さんの言い方に不審を感じた。
まるで、あたし達が好きだったのを知っているかのよう。
「何で知ってんですか?
あたしが、アイツのことを好きって………」
(見てれば分かるよ。
良かったね、捺海ちゃん。
尚希と恋人同士になれて。)
満里南さんは、ニッコリと微笑んだ。