同居人はNo.1ホストー3ー完
















薄暗い部屋に灯る小さなオレンジ色の炎の光………






茶色いテーブルの上に並べられている雪のように真っ白なクリームに真っ赤な赤いイチゴ。







コップに入っているオレンジジュースに
小さい頃、よくママが作ってくれた唐揚げ。






ろうそくが徐々に溶け出し焦げた匂いやショートケーキの甘い匂いが、小さな部屋に広がっていた。



    




そしてー……歌を歌いながら手拍子をするママ………








(ハッピーバーデェートゥーユ~)









(ほらっ、捺海。

ろうそくにフゥーして!)







「うん!!



フゥーー!!」







息を思いっ切り吸ってろうそくに顔を近付けて口に溜まっていた息を勢い良く出す。







すると、ろうそくに灯っていた炎は一瞬にして消え焦げたろうそくからは、細い煙が出て天井へと上がる。









(捺海、6歳のお誕生日おめでとう!!)







そう言って満面は微笑みを見せるママ。








「捺海、コレでお姉さんになれるねっ!」








お姉さんになれる……






それは、あたしにとって嬉しくって待ち遠しいことだった。












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