同居人はNo.1ホストー3ー完
(みなさん、小野原財閥グループの跡取り息子、尚希の誕生日パーティーに来てくださりありがとうございます。
尚希も、もう早いことに今日で21歳を迎えました。)
やっぱり、尚希のお父さんって凄いなぁ………
あんなに、堂々としてて……
それに、オーラが他の奴とは違う気がする。
やっぱり、こう言う人とかが財閥なんて大きな仕事をこなせるんだろうな………
何て、人事のように思うあたし。
(では、みなさん。
今宵は、尚希の誕生日パーティーを楽しんでください。)
尚希のお父さんの挨拶が、終わると周りにいた客達が大きな拍手をした。
チラッと尚希を見ると、面倒くさそうな表情は消えて挨拶された人達と何やら話している。
尚希のお父さんも凄いけど……
やっぱり、尚希も凄いよなぁ……
だって、あれだけ嫌がってたのにあんな風に笑顔を見せて………
まぁ、作り笑いだけど。
けど……やっぱり、尚希は凄いよ……
そんなことを思っていたからなのか、何故か尚希の姿にドキドキするあたし。
いつも、仕事で着ているスーツは崩しているけど今の尚希は、キッチリと着ている。
スーツの着方が、違うだけなのにドキドキする単純なあたし。
…………ハッ!!
いけないいけないっ!!
あたしは、赤くなっている頬を隠すように両手で頬を包み込んだ。
キモッ!!あたし超キモイ……!!
あたしは、そう言い聞かせながら目の前にある料理に手を伸ばした。
お腹すいたし……食べようかな。