同居人はNo.1ホストー3ー完
「……うーん……迷う………」
ただいま、あたし料理で苦戦中です。
あたしの手と目線は、豪華な料理で止まっている。
このサラダも良いけど、こっちのも美味しそうっ!!
目の前にある豪華な料理と睨めっこをしているとー……
(本当、尚希様ってカッコいいわよね~)
(そうそう、でも少し見ない内に何だか尚希様……色っぽくなったような……)
尚希の話??
尚希のことについて、話していると分かって思わず隣にいる女二人の話に耳を澄ましてしまう。
(言われてみれば……そうかもしれないわね。
きっと、麗子様とラブラブなんだわ//////)
女は、頬を赤くして客と話している高宮さんを見つめた。
(麗子様、良いなぁ~
尚希様の婚約者になれるなんて//////)
婚約者………
あたしは、高宮さんをジッと見つめた。
そうだ……
あたし、尚希と付き合ってから嬉しくって浮かれてて忘れてたけど……
高宮さんは、尚希の婚約者なんだ。
改めてそう思うと、何だか自分の立場がないように感じた。
別に……尚希と結婚とか……まだ考えてないけど……何だか嫌だ。
将来、尚希の隣にいるのは……彼女のあたしじゃなくって婚約者の高宮さんなんだ………
あー……何か、モヤモヤする。
あたしは、モヤモヤした気持ちのまま皿に装ってある料理をパクパクと食べた。