同居人はNo.1ホストー3ー完













あたしは、まるでモヤモヤした気持ちを消し去るように料理を口にどんどん入れた。







そんな、馬鹿なことをしたあたしは……








「うっ……気持ちわる……」







当然、気持ち悪くなった。







片手で口を抑えている内に気持ち悪さは悪化するばかり。








ヤバい……トイレ……








あたしは、口を抑えたままパーティー会場を出てトイレに駆け込んだ。









あぁ……あたしって本当、馬鹿だ……










「……ケホッ…ケホッ……」








あたしは、俯いて流れている水をジッと見つめた。







濡れた頬をハンカチで拭いて目の前にある大きな鏡を見つめる。









あたし、何やってんだろ……ダサッ……








分かってるはずなのに……こうなるって……






あたしと尚希は、違い過ぎるって。







尚希は、世界的に有名な小野原財閥グループの息子で将来は、小野原財閥グループの跡を継ぐ奴。







それに、比べてあたしはー……









「ハァー………」







そう思う度に自然と、ため息が出てしまう。








尚希と付き合う時、あたしはちゃんと分かっていた。







それでも、身分とか違い過ぎても良いと思っていた。







二人、一緒にいれるなら……







だけど、その考えは甘かった。






甘過ぎたんだ……








いつか……アイツと別れる日が来るんだろうか。







そしたら、あたしは……どうなってる??





どうする?







それに、尚希はどう思ってるんだろうか。






あたしと、これからも先……





一緒にいたいなんて思ってくれてる……??




























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