同居人はNo.1ホストー3ー完
そう感じたあたしは、マジマジと綺麗な女の顔を見た。
誰かは、分からない。
けど、誰かに似ている。
目線に気付いたのか綺麗な女は、あたしを見た。
(どうかしました?)
綺麗な女と目がバッチリ合った時、分かった。
あっ……もしかして……
「あの……失礼ですが……もしかして、尚希のお母さんですか?」
この綺麗な女は、どことなく尚希に似ている。
だって、分かるもん。
あたしは、尚希の彼女なんだから。
目の形や顔付きが、尚希と凄く似ている。
すると、女は少し驚いた表情を見せた。
だけど、直ぐに驚いた表情は消えクスリと上品な微笑みに変わった。
(えぇ、そうよ。
私は、小野原尚実……尚希の母です。)
やっぱり、あたしの勘は当たっていた。
尚希って……お母さん似??
お父さんとは、一度会ったことある。
まぁ、親子なんだしお父さんもどことなく尚希に似ていた。
けど、どちらかと言うとお母さんの方が尚希に似ている。
やっぱり、尚希もあんだけイケメンなんだから当然、お母さんも綺麗だよなぁ……