同居人はNo.1ホストー3ー完
また、いつもの冗談だろ?
いつもみたいに、俺を驚かそうとする悪ふざけだろ?
「………ハァ…ハァ……あった……!」
しばらく、走ると捺海がいる部屋が見えて来た。
ガラッ……!!
「捺海……!」
部屋に入った直ぐ目の前にはー……
何かを囲んでいる白いカーテンが、あった。
「………ハァ…ハァ……」
荒くなった息と加速している鼓動を落ち着かせる。
俺は、重く感じている足を引きずるように歩き白いカーテンに手を伸ばす。
………ドキドキ………
白いカーテンの布に近付く程に俺の鼓動は、加速し伸ばしている手は汗がにじみ手が微かに震えていた。
シャッ……!!
「……………っ…………」
俺は、今……自分が見ている光景を疑ってしまった。
カーテンを開けるとそこにはー………
ベッドに横になっている捺海の姿だった。
捺海の頭には包帯が、巻いてあり右頬にはガーゼが付いていた。