同居人はNo.1ホストー3ー完
秘密の企画
尚希side
捺海の事故から、あれから数週間が過ぎた。
捺海の頭や頬に着いていた包帯やガーゼは、取れいつもと変わらない日を過ごしている。
そして、捺海を狙ったと思われる犯人の正体は掴めないまま……
今の所、そいつの動きはなし。
それを知った、俺は少しホッとした。
けど、だからと言って油断は出来ない。
まだまだ、油断は禁物。
そして、12月も……そろそろ終わりを迎える日になった。
(………き……尚希、聞いてる?)
「あ?
あぁ……」
突然、名前を呼ばれてハッとする。
(ちゃんと聞いてないと駄目だろ?
今日は、イベントの企画を考えないといけないんだから)
ため息をついて呆れた表情をする春綺。
(捺海のことだろ……どうせ……)
甲斐は、無表情のまま口にした。
コイツ、何で俺の考えてること分かんだよ。
(あー、きっと、捺海ちゃんにあげるクリスマスプレゼントでも考えたんじゃね?)
ニヤニヤと気持ち悪い表情を浮かべる徹夜。