同居人はNo.1ホストー3ー完
話終わると、お互いの煙草は地面に押し潰され変形していた。
(へぇー……そんなことがねぇー)
「俺、アイツが何考えてるのかさっぱり分かんねぇー………」
俺は、ため息をついて、しゃがみ込んだ。
そんな俺を見て笑うオーナー。
(ハハッ(笑)
そう深く考えるなって。
一番、大事なのは気持ちだろ?)
オーナーは、普段ヘラヘラしてるが……
時々、痛いことを言う。
気持ち…ねぇ……
(もしかして、俺……かなり臭い台詞言った?)
「まぁ、かなり……」
(ホストのオーナーなのに、臭い台詞を言うなんて俺も駄目だな(笑))
オーナーは、笑いながらそう言いドアノブに手をかけた。
(尚希、お前は少し自分に素直になれ。
思ったことは、ちゃんと口に出せよ?
それだけで、お前の見ている物全てが違って見えて来る……)
ガチャン………
オーナーは、その台詞だけを俺に残し店に戻って行った。
何か、あの台詞……俺と、似てるな……
気持ち悪ーぃ程。