同居人はNo.1ホストー3ー完
そんなことを考えていると、自然とアイツの顔が頭に浮かんだ。
俺は、窓ガラスを覗きながら店の中をグルグルと周る。
違う………これじゃーねぇー………
これも、違う…………
これはー……ババぽい………
「……………………………」
って言うかー………俺、何こんな真剣に考えてんだよ。
いつもなら、すんなり決められるのに。
そんなことを思いながら、輝くリングをボーッと見つめる俺。
この俺様が、女にやるプレゼントこどきで手間取るなんて……超ダセェ……
するとー………
(あの、お客様……
何か、お探しでしょうか??)
「あ゛?」
顔を上げると店員の女は、ビクッと反応した。
(あっ、えっと……さっきから、ずっと見て周っていたので……)
「…………………………」
何も言わない俺を苦笑いをしながら接客する店員。