同居人はNo.1ホストー3ー完
好きだから
今、あたしはBURAKKU PURINSUにいる。
特にやることもないので、暇潰しにここに来たってわけです。
まぁ、あたしと同い年の奴はきっと今頃、楽しい高校生活を送っているんだろう。
そんなことをボーッと考えているとー……
(ねぇ、なっちゃん。
そのジュエリーとリング凄く綺麗だねぇー)
あたしの首に掛かっているジュエリーを覗きながら、そう言うれおん君。
「あっ、これ?
これは、アイツから貰ったの。
あたしの……大切な物なんだよ」
あたしは、れおん君にそう言ってジュエリーをソッと触る。
(なっちゃん、凄く幸せそうなお顔してるねっ!!
僕、嬉しいよ?なっちゃんが、幸せそうで。
それに、なおちゃんも凄く幸せそうだもん)
アイツが?
「そうなの?
あたしは、前の尚希を知らないからよく分かんないけど……」
あたしは、そう言って女の客の接客をしている尚希をチラッと見る。