同居人はNo.1ホストー3ー完
何で、高宮さんが……?
って言うか……高宮さんって……尚希が、ここで働いていることを知っている?
色んな疑問が、あたしの頭に次々へと浮かぶ。
高宮さんは、あたしと向き合いソファーに座る。
本当……一目で見ると……上品なお嬢様って感じ。
けど、実際それは嘘なんだよね……
実際は、あたしより最悪な悪女。
(捺海さん、よくここに来られるんですか?)
相変わらず変わらない上品な嘘の微笑みをする高宮さん。
「まぁ、時々」
あたしは、そう言ってテーブルの上に置いてあるウーロン茶を飲む。
(そうですか。
私も一回だけ、このお店に来たことがあるんですよ?)
へぇー……
っと言ってやりたいけど、そんなことが言えるはずもなく……
「そうなんですか、意外ですね」
っと、ニッコリと微笑むあたし。