同居人はNo.1ホストー3ー完
すると、高宮さんはクスリと笑い長い髪を耳に掛ける。
その姿は、色っぽく男達が見惚れそうな程だった。
(尚希さんとの同棲生活が、終わるってことは……もちろん賢い捺海さんならお分かりですよね?)
高宮さんに言われて、あたしはハッとする。
もしかしてー……この女……
高宮さんの言った言葉の意味に気付いたあたしを見てー……
(お分かりになりましたよね。
尚希さんとの同棲生活が、終わる……
それは、つまりー……
尚希さんと別れるっと言うことです)
あたしと……尚希が、別れる?
高宮さんは、自身満々な表情をしあたしを見る。
きっと、よっぽど良い作戦でもあるんだろう。
でも、どんな作戦だろうと……あたしは、絶対にアイツと別れたりなんてしない。
だって、約束したんだ。
「高宮さんが、どんな手を使って来るかは分かりませんけど……
あたしは、どんなことがあっても別れませんよ?」